フィットハイブリッドと比較！どっちが買い？

1.5リッターNAエンジンと電気モーターの組み合わせというアクアと全く同じクラスにいるモデルがホンダのフィットハイブリッドです。

フィットハイブリッドは、初代モデルこそ1.3リッターNAエンジンにIMAという簡易的なハイブリッドシステムを搭載した、アクアにとっては格下モデルとなっていましたが、初代モデル末期に1.5リッターエンジン+IMAのハイブリッドモデルが投入されてから、晴れてアクアと同格の車となりました。

現行型フィットハイブリッドはフィットとしては3代目モデル、ハイブリッドモデルとしては2代目となるもので、2代目モデルでは大きな進化を遂げています。

エンジンはSOHCのLEA型からDOHCのLEB型に変更となり、パワーこそ110psと4psのパワーダウンとなりましたが、電気モーターが14psから29.5psとパワーアップされ、制御も見直されたためシステムパワーは114psから137psとなりましたし、ハイブリッドシステムも初代モデルはホンダの初期のころのものであった単純なエンジン直結型パラレル式ハイブリッドのIMAから、エンジン駆動軸から電気モーターが分離された形となり、DCTも一体型となったスポーツハイブリッドi-DCDとなり、燃費性能も走行フィーリングも格段と上昇しました。

このハイブリッドシステムは発売当時としても稀に見る5回以上（隠れリコールもあるようだ）のリコールが発表されたことで有名なもので、フィットハイブリッドのみならず、同じハイブリッドシステムを搭載した（というか中身は全く同じ）ヴェゼルにおいても「欠陥車種」などといわれたものですが、現在ではそのほとんどのトラブルは解消されており、むしろアクアに搭載されている故障がとにかく多いTHS-IIよりもトラブル発生率は低くなっているぐらいですので、安心してください。

次に自動車として一番重要な走りに関してですが、これは圧倒的にフィットハイブリッドの方が上です。

パワーユニットのパワーも高いので、加速から高速走行までアクアの走りを上回ります。

コーナーリング性能においても、サスペンション構造こそ、フロントがマクファーソン式ストラット、リヤがリジットサスペンションと同じようなものとなりますが、ホンダのセッティング技術の高さとサスペンション構造に剛性感があるため、フィットハイブリッドの方が限界が高くなっています。

それからフィットハイブリッドがアクアと比べて格段と優れていっていいといえるのが、インテリアの質感です。

初期モデルと比べるとアクアもだいぶ良くはなってきましたが、それでも廉価モデルの域を出ておらずチープ感たっぷりのまるで軽自動車かと思うぐらいのものでしかありませんが、フィットハイブリッドは、一クラス上の質感を持っているといえばわかりやすいでしょうか、アクアと比べ物にならないぐらいの高い質感を持ちます。

イメージ的にはアクアはセカンドカー、フィットハイブリッドはファーストカーとしても使うことができるといった感じです。

それでは両車を比較してみましょう。

パワースペック（システムパワー）
○フィットハイブリッド：137ps
×アクア：100ps

0-100km/h加速
○フィットハイブリッド：約9秒
×アクア：約11秒

カタログ燃費
×フィットハイブリッド：37.2km/L
○アクア：38km/L

実燃費
○フィットハイブリッド：約23km/L
×アクア：約20km/L

居住性
○フィットハイブリッド：5ナンバーボディでも室内寸法が大きいのでアクアよりも広く使える・質感もワンクラス上
×アクア：5ナンバーコンパクトカーらしい狭さ、質感は軽自動車レベル

1km走るのに必要な燃料費（リッターあたり130円のガソリン使用時・実燃費で計算）
○フィットハイブリッド：約5.6円
×アクア：約6.5円

自動車税（年額）グリーン化特例除く
△フィットハイブリッド：エンジン排気量1500cc以下のランクに入るので34500円
△アクア：エンジン排気量1500cc以下のランクに入るので34500円

自動車重量税（年額換算）エコカー減税除く
△フィットハイブリッド：1トン越え1.5トン以下　12300円
△アクア：1トン越え1.5トン以下　12300円

車両価格（最上級グレード）
○フィットハイブリッド：HYBRID・S Honda SENSINGグレード（FF）・・・2205360円
×アクア：G GRスポーツ・17インチパッケージグレード・・・2527200円

比較してみるとよくわかるかと思いますが、アクアの最大の武器となる燃費性能はあくまでもカタログ燃費での話で、実燃費ではたいしたことありません。

ということは、あえてアクアを選ぶ必要はないということです。