【プリウス】2代目プリウスについて

初代プリウスは、はっきり言ってトヨタがそれまで発売してきたモデルの中でもまれにみる大失敗作でした。

確かに燃費性能は良かったようですが、1.5リッタークラスの小型セダンモデルに200万円以上の価格は、ハッキリ言ってボッタクリでしたし、ほとんど走らない、街中を走れば「偽善者が乗る車だ!」と言われて指をさされる始末では誰も買いません。

しかし、トヨタとしてはEVの妥協策になったとしても、かなりお金をつぎ込んでハイブリッドシステムを開発したので、それを回収しなければならないということで、2003年に新しいモデルを発売したのでした。

それが2代目プリウスとなるNHW20です。

このモデルでは、初代モデルで使われていたMCプラットフォームのホイールベースをストレッチしたものに、新たに設計した、当時としては珍しいワンモーションスタイル、要するにフロントウィンドウとボンネットフード、リヤウィンドウとトランクリッドなどの間にノッチ、折り目がないデザインに更にノッチバックセダンではなく、ハッチバックセダンスタイルを持つボディが載せられる形で作られました。

実は、このボディデザインがかなり不評でした。

その1つが全体のデザインにまつわること、つまり空力特性をよくするためにワンモーションスタイルを取ったのは仕方がないにしても、全体的なイメージが、まるで小学生に「未来の空飛ぶ車の絵を描いてごらん」といって書かせたものをそのまま使ったのでは?と、疑われるような未来を強く意識した幼稚で安っぽいデザインとなっているとかなりの不評でした。

それからもう1つ、ハッチバックセダンという概念、つまりセダンとは、トランクとキャビンが独立した空間であることが定義となっているのに、ハッチバックを持たせたことでトランクとキャビンが1つの空間に存在することとなり、トランクではなくラゲッジスペースとなっていることから、セダンではないと言われ、ハッチバックワゴンモデルとかステーションワゴンとするべきであると言われていました。

パワーユニットは先代同様に1.5リッターミラーサイクルエンジンである1NZ-FXEエンジンにCM系電気モーターに採用となりましたが、エンジンは77psにパワーアップ、電気モーターも2CM型から3CM型へと改良されパワーも68psになり、システムパワーも113psとされました。

変わったのはこれだけではなく、ハイブリッドモデルの要となるハイブリッドシステムもバージョン1のTHSからバージョン2のTHS-IIにグレードアップしました。

トランスミッションは初代モデルのような独立した形でのCVTではなく、THS-IIの構造の一部として組み込まれた遊星ギヤ式の無段変速機が搭載されるようになり、トランスミッションにおいても通常のCVTより燃費性能を向上させることができるようになりました。

燃費性能は当初は10・15モード燃費で30km/Lとされていましたが、2007年にJC08モード燃費が使われるようになったことから29.6km/Lと変更されています。

しかし、相変わらずサスペンションは大衆廉価モデル用のマクファーソンストラットにトーションビームという組み合わせで、あくまでもハイブリッドモデルのパイロットモデルの域を出ない構造となっています。

もちろん走りもあまり良くなく、ゆっくりとガソリン代を気にしながら走る程度の走行性能しか持たされていませんでした。

2代目になっても初代モデルで作られた「偽善者が乗る車」というレッテルが外れることはなく、その車に乗っているだけで「ガソリン代をケチりたいためにエコブームを引っ張ってきた卑怯者」とされ、白い目で見られることもあったようです。

このモデルは2009年に発売された3代目プリウスが発売されたのちも一部の廉価グレードだけを販売し続け、2011年まで作られていました。

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