初代プリウスの実燃費は?

今やほとんど効果がないことがわかって意気消沈しているエコブーム、そのエコブームを自動車界に広めた根源がこのNHW10型プリウスです。
このモデルにはまだ開発段階で安定した機能を発揮することができなかった未熟なハイブリッドシステムが搭載されていたため、当時としてはずば抜けた燃費性能とされていましたが、今振り返ってみればただ単に物珍しさと話題性とトヨタのカタログ燃費を信じし過ぎただけの興味と勘違いによる判断であったことがわかります。

まずカタログ燃費ですが、初期モデルが28.0km/L、後期モデルが31.0km/Lとなっていました。
ただ、この燃費性能の数字は現在使われているJC08モード燃費ではなく、もっと古い規格である10・15モード燃費のもので、一般的に現在のJC08モード燃費と比較すると同じ車でも10%〜15%ぐらい良い数字が出ることが多いため、こういったいい数字が出ているだけです。
JC08モード燃費に換算すると・・・初期モデルは24km/L相当、後期モデルは26km/L相当となります。

しかし、この数字はあくまでもトヨタが公表しているカタログ燃費です。
トヨタが公表するデータは燃費性能も含めて「あまりあてにならないもの」とされているため、カタログ燃費がこういった数字でも実際に生活の道具として使うとなった場合の数字とは大きく異なります。
では実際に生活の中でこの車を使ったとしたらどれくらいの燃費性能を発揮するか見てみましょう。

走るステージは3つ、制限速度いっぱいの100km/hで巡行した時の渋滞の無い高速道路、地方の町はずれによくある道幅も広く信号も時々ある程度、流れも良い幹線道路やバイパス、信号や一時停止、渋滞もあちこちにある都心部のような市街地です。

・高速道路:17km/Lぐらい
・地方の幹線道路:14km/Lぐらい
・市街地:12km/Lぐらい

という結果になりました。
この数字はカタログ燃費31.0km/L(JC08モード燃費換算26km/L)である後期モデルでの数字ですが、明らかに誤差の範囲を超える低い数字が出ています。

平均で約14.3km/Lということでカタログ燃費をJC08モード燃費換算したものと比較してみると・・・

カタログ燃費達成率:約55%となります。


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初代モデルには現在のトヨタのハイブリッドモデルに搭載されているハイブリッドシステムと基本的には同じものが付けられています。
しかし、この当時はまだまだハイブリッド技術の熟成が進んでおらず、バッテリーの容量も少ない、発電能力も低い、電力使用量が大きい、エンジン走行と電気モーター走行のバランスが悪い・・・といったことから思ったほどいい燃費性能を発揮させることができませんでした。
エンジンだけで見ると現在のプリウスよりも300ccほどエンジン排気量が小さい1.5リッターエンジンを搭載しているのでその分、燃費性能に対して有利なように思えますが、その300ccで稼げる燃費性能よりも当時の技術が遅れていたということです。

そもそも初代モデルはトヨタがおっかなびっくり発売した「お試し車」のような車で、消費者が思っているほどトヨタは力を入れて作ってはいませんでした。
それこそ初代モデルで散々な結果になったらハイブリッドカー自体を売ること自体をあきらめるつもりでいたそうです。

なぜならトヨタには

「売れない車は作らない」

という企業理念のようなものがあるからです。
現在のトヨタでいうところのスポーツモデルをトヨタ単独で作らないというのもそういった理念に基づいて行われていることで、このプリウスも実はいつでも生産をやめてもいい車で、発売する際も社内で賛否両論だったらしいです。
そういった作り手の気持ちがハイブリッドシステムや燃費性能に表れているといっていいでしょう。


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