【タンク】実燃費が悪いってホント?

タンクはガソリンエンジンモデルだけのラインナップで燃費にメリットのあるハイブリッドモデルがありません。

これはライバルであるソリオと大きく違う点でしょう。

当然ながらカタログ燃費は圧倒的に悪く、ソリオが最大で32.0km/Lとなっているのに対して、燃費のいいNAエンジンモデルで最大24.6km/L、燃費に不利なターボエンジンモデルで21.8km/Lとなってしまいました。

これでソリオという存在がなければ、きっとリッターカーの標準的な燃費性能を持っているということになりここまで言われることはなかったのでしょうが、エンジン排気量がもっと大きい燃費に関して不利なソリオがハイブリッドシステムを従えて32km/Lという数字をたたき出しているので、それと比較されることになってしまったわけです。

ただ、タンクの方が後発ですので、ハイブリッドシステムなしでは到底は迎える相手ではなかったのです。

一応、タンクにも様々な低燃費装備が付けられています。

低燃費エンジンの採用、可変バルブタイミング機構、エコアイドルと呼ばれるアイドリングストップ機構、電動式パワーステアリング、CVT、オルタネーター制御などが採用されています。

ガソリンエンジンモデルで付けられるだけの装備を全て取り付けたといった形になりますが、それでもハイブリッドシステムにはどうしても勝つことができなかったというわけです。

これは仕方がないことで、製造元のダイハツにハイブリッドシステムという技術を持っていませんし、親会社のトヨタにも1リッターエンジンに搭載するハイブリッドモデル、重量の軽いハイブリッドシステムがないので付けることができません。

かといってダイハツもトヨタもタンクや兄弟モデルに使うために新たなハイブリッドシステムの開発を行うほど金銭的余裕、時間的余裕がありませんので、もうガソリンエンジンモデルで戦うしかなかったのです。

では実際に購入してそれを日常の中で使うとどれくらいの燃費性能を発揮できるのかということを言ていきましょう。

ここではNAエンジンを搭載したG"S"グレードを使った燃費性能を見ていきます。

ちなみのこのグレードのカタログ燃費は24.6km/Lです。

走行ステージは3カ所、渋滞が全くない快適な高速道路、地方によくある流れのいい幹線道路、渋滞や信号、一時停止などがあちこちにある市街地とします。

高速道路ではクルーズコントロールを使って100km/h巡行をメインとした走りをした時の燃費を測ります。

その時の数字は約18.5km/Lと燃費が一番よくなることが多い高速道路の走行でもすでにカタログ燃費を大きく下回り、約6km/Lほど燃費性能がダウンしています。

こうなる理由はエンジンに余裕がないためです。

たとえば2リッター以上のエンジン排気量を持ち、パワーにも余裕がある車であれば100km/h巡行時にエンジン回転数を低く抑えることができますし、トルクもあるのでまめにアクセルを調整しないで済みますが、1リッターという小さなエンジンをフルに活用してやっと100km/hを維持することができるタンクではどうしてもエンジン改訂数を高く保つ必要があり、ちょっとした坂道や空力特性が悪いことから大きな影響を受ける向かい風などですぐにスピードが落ちてしまうため、どうしてもアクセルの踏み増しが必要になってしまいます。

これが高速道路での燃費の悪さをもたらしているというわけです。

次に流れのいい幹線道路ですが、ここではスピードレンジが低いのでそれほどエンジン回転数が高くなりませんが、どうしてもゴーストップが多くなり、加速時における燃料増量によって燃費を大きく落とすこととなります。

その結果が約16.2km/Lという燃費性能で、ここでもカタログ燃費より約8.4km/Lもダウンしてしまいました。

そして市街地ですが、ここでは長い信号待ち、渋滞、一時停止、急加速、急減速を強いられる燃費計測に一番過酷な場所となりますが、エンジンにかかる負担は思いのほか少なく、停止中はアイドリングストップでエンジンが止まるのでガソリンを無駄遣いすることはないように思えます。

しかし、実際にはパワーの無いエンジンを使って加速させる際に大量のガソリンを必要とするため、アイドリングストップなどで節約したガソリン量よりももっと多くのガソリンを使うため、約16.0km/Lとカタログ燃費より約8.6km/Lほどひくい数字となりました。

平均してみるとだいたい17km/Lぐらいとなりますが、カタログ燃費が24.6km/Lとなっている中でこの数字はやはりトヨタグループの車でよくあるパターンのものといっていいでしょう。

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